問 題
受容体と細胞内情報伝達に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- イオンチャネル内蔵型受容体には、陽イオンを細胞内に流入させるグリシン受容体が含まれる。
- Gタンパク質共役型受容体(GPCR)には、アデニル酸シクラーゼ活性化能を持つものがあり、ドパミンD2受容体が含まれる。
- GPCRには、ホスホリパーゼC活性化能を持つものがあり、アドレナリンα1受容体が含まれる。
- 酵素共役内蔵型受容体には、細胞膜を1回貫通し細胞内に酵素活性を持つか、酵素に直接結合するものがあり、インスリン受容体が含まれる。
- 核内受容体には、細胞質においてリガンドと結合したのち核内に移行し、遺伝子の転写を調節するものがあり、バソプレシンV1受容体が含まれる。
正解.3, 4
解 説
選択肢 1 ですが
グリシン受容体は「Cl- チャネル」です。「陽イオン」ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
D2 受容体は Gi です。記述は Gs 受容体についてです。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3,4 は妥当な記述です。
選択肢 5 ですが
バソプレシン受容体は、 G タンパク質共役型受容体です。記述は核内受容体についてです。よって、選択肢 5 は誤りです。
以上より、正解は 3,4 です。
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