薬剤師国家試験 第105回 問143 過去問解説

 問 題     

平成29年度の国民医療費の内訳に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 制度区分別では、後期高齢者医療給付分が医療保険等給付分を上回っている。
  2. 財源別では、保険料の占める割合が最も高い。
  3. 診療種類別では、薬局調剤医療費の占める割合が最も高い。
  4. 傷病分類別では、新生物(腫瘍)の占める割合が最も高い。
  5. 年齢階級別では、全体の約8割が65歳以上の高齢者に使われている。

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

選択肢 1 ですが
後期高齢者医療給付分は、1/3 弱を占めています。一方胃、医療保険等給付分は、1/2 弱を占めています。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当な記述です。
国民医療費の財源の内訳ですが、保険料は、50 % 弱です。(100-78) 従って、財源別で保険料の占める割合が最も高いという記述が妥当です。

選択肢 3 ですが
医科診療医療費が 7 割強を占めます。ちなみに、薬局調剤医療費は 2 割弱です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
総数における1位は循環器疾患です。新生物については、65 歳未満における1位です。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
65 歳以上に対して7割弱です。よって、選択肢 5 は誤りです。ちなみに 65 歳以上は現在、人口の3割弱です。2040 年がピークで 40% 弱程度になると予想されています。

以上より、正解は 2 です。

コメント