薬剤師国家試験 第105回 問8 過去問解説

 問 題     

下線部で示した化合物のうち、塩素原子の酸化数が+1なのはどれか。1つ選べ。

次亜塩素酸ナトリウムは漂白剤として用いられる化合物の1つである。その水溶液に塩酸を加えると塩化ナトリウムを生じると同時に有毒な塩素ガスを発生する。また、次亜塩素酸ナトリウムを40~50℃で保存すると、塩化ナトリウム及び爆発性をもつ塩素酸ナトリウムを生じる。

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

a ですが
次亜塩素酸ナトリウムは NaClO です。O の酸化数が-2,Na の酸化数が +1、全体での酸化数は0なので、Cl の酸化数が+1です。

b ですが
塩酸は HCl です。H の酸化数が +1、全体での酸化数が 0 なので、Cl の酸化数は-1です。

c ですが
塩化ナトリウムは NaCl です。Na の酸化数が +1、全体での酸化数は0なので、Cl の酸化数がー1です。

d ですが
塩素ガスは Cl2 です。全体での酸化数が0なので、Cl の酸化数も0です。

e ですが
塩素酸ナトリウムは NaClO3 です。O の酸化数が-2,Na の酸化数が +1、全体での酸化数は0なので、Cl の酸化数が+5 です。

以上より、正解は 1 です。

類題 101-7

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