薬剤師国家試験 第104回 問176 過去問解説

 問 題     

容器・包装に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 日本薬局方製剤包装通則における包装適格性には、製剤の保護、製剤と包装の適合性、包装に用いる資材の安全性及び投与時の付加的な機能が含まれる。
  2. 日本薬局方において気密容器の規定がある場合、密閉容器を使用して保存することができる。
  3. 押出しチューブは、軟膏剤等の内容物を押し出せる柔軟性をもつ容器で、材質に金属やプラスチックが用いられる。
  4. 輸液剤の容器で利用されるプラスチックバッグは密封容器である。
  5. プラスチックのシートを加熱成形してくぼみを作り、その中に製剤を入れる包装形態はSP(Strip Packaging)と呼ばれる。

 

 

 

 

 

正解.1, 3

 解 説     

選択肢 1 は妥当な記述です。

選択肢 2 ですが
気密容器は、固体及び液体の侵入を防ぐことができる容器です。 代表例は、ガラス瓶です。 密閉容器は、固体の侵入を防ぐことができる容器です。 代表例は、紙袋です。 より密封度が高いのが、気密容器なので、密閉容器を用いて保存することはできないと考えられます。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当な記述です。

選択肢 4 ですが
プラスチックバッグは「気密容器」の一例です。「密封」容器ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
PTP 包装についての記述です。SP 包装はリボトリールなどで用いられている包装です。(103-53)よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。
類題 101-178

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