薬剤師国家試験 第104回 問147 過去問解説

 問 題     

2010年から2015年の薬事工業生産動態統計による我が国の医薬品の生産金額に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 医薬品の生産金額の合計は年間10兆円を超えている。
  2. 医薬品の生産金額は年によって増減はあるものの、ほぼ横ばいに推移している。
  3. 医療用医薬品の薬効大分類別生産金額において、生物学的製剤が占める割合が最も多い。
  4. 一般用医薬品の生産金額は、医療用医薬品の生産金額の1割程度である。
  5. 一般用医薬品の薬効大分類別生産金額において、漢方製剤が占める割合が最も多い。

 

 

 

 

 

正解.2, 4

 解 説     

選択肢 1,2 ですが
大体7兆円弱で、増減はありますがほぼ横ばいに推移しています。医療用医薬品が 6 兆円前後です。よって、選択肢 1 は誤りです。選択肢 2 は妥当な記述です。(※ちなみに、医薬品総生産額は 2019 (令和 1 年)時点で、10 兆円弱です。)

選択肢 3 ですが
割合が最も多いのは循環器官用薬です。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 は妥当な記述です。

選択肢 5 ですが
ドラッグストアをイメージすれば、漢方薬よりも風邪薬や外用薬が多いと判断できるのではないでしょうか。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2,4 です。

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