薬剤師国家試験 第104回 問90 過去問解説

 問 題     

副作用として特にCK(クレアチンキナーゼ)上昇に注意するのはどれか。1つ選べ。

  1. アセトアミノフェン
  2. ゲフィチニブ
  3. プラバスタチンナトリウム
  4. チクロピジン塩酸塩
  5. ジゴキシン

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

クレアチンキナーゼ(CK)は、筋肉中に存在する酵素です。CK 上昇は筋疾患などを示唆します。

アセトアミノフェンの代表的な副作用は肝障害です。

ゲフィチニブ(イレッサ)の代表的副作用は間質性肺炎などです。

プラバスタチンはスタチンの一種です。代表的副作用は横紋筋融解症です。CK 上昇に注意すべき副作用といえます。

チクロピジンは肝障害、顆粒球減少、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)など重篤な副作用が多く知られています。

ジゴキシンの代表的な副作用はジギタリス中毒です。ジギタリス中毒とは、消化器症状や、視覚異常、不整脈などが生じる、主にジギタリス製剤によって引き起こされる副作用です。

以上をふまえると、正解は 3 と考えられます。

コメント