薬剤師国家試験 第104回 問6 過去問解説

 問 題     

炭素原子の最外殻に収容されている電子数が7である反応中間体はどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

C の最外殻電子が 4 個H の最外殻電子が 1 個です。

選択肢 1 ですが
CH3 で電子 7 個です。それに「ー」がついているから、更に電子が1個あるという状態です。最外殻電子は「8」個です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
CH3 で電子 7 個です。それに「+」がついているから、電子が1個不足しているという状態です。つまり、最外殻電子は「6」個です。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当です。
炭素の最外殻電子4個のうち、1個だけ共有電子対を作っていない電子が「・」によって表現されています。

選択肢 4 ですが
CH2 なので電子「6」個です。炭素の最外殻電子4個のうち、2個共有電子対を作っていない電子があります。これが非共有電子対を形成していることを「:」が表現しています。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
CH2 なので電子「6」個です。炭素の最外殻電子4個のうち、2個共有電子対を作っていない電子があります。これがそれぞれ「・」で表現されています。スピンが並行である2つの電子が別の軌道に1つずつ存在するということが「三重項状態」という記述の内容です。

以上より、正解は 3 です。

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