薬剤師国家試験 第103回 問146 過去問解説

 問 題     

向精神薬に関する記述のうち、正しいのはどれか。2 つ選べ。

  1. 向精神薬は、第一種及び第二種向精神薬の 2 種類に分類される。
  2. 向精神薬取扱者が、向精神薬を廃棄する場合には、届出は不要である。
  3. 向精神薬卸売業者は、免許を受けた業務所が所在する都道府県外の向精神薬小売業者に向精神薬を譲り渡すことができない。
  4. 向精神薬を調剤する際には、都道府県知事の免許を受けた医師の処方箋であることの確認が必要である。
  5. 薬局開設者は、辞退を申し出ない限り、向精神薬卸売販売業及び向精神薬小売業の免許を受けた者とみなされる。

 

 

 

 

 

正解.2, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
向精神薬は、医療上の有益性・濫用の危険をふまえ第 1 種向精神薬から第 3 種向精神薬に分類されています。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、正しい記述です。
ちなみに、向精神薬の廃棄における注意点としては、回収困難な方法で行う必要があります。

選択肢 3 ですが
卸売業者としてスズケンさんなどを想像するとイメージしやすいと思います。向精神薬小売業者とは薬局と考えればよいです。すると県をまたぐチェーン薬局に対し同じ卸さんが薬を届けていることが思い浮かぶのではないでしょうか。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
記述は麻薬処方せんについてと考えられます。向精神薬の調剤については県知事の免許は不要です。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は、正しい記述です。

以上より、正解は 2,5 です。

参考 法規・制度・倫理まとめ 麻薬及び向精神薬取締法

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