薬剤師国家試験 第103回 問129 過去問解説

 問 題     

我が国における性感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 新規HIV感染者の大半は男性であり、異性との性的接触によるものが最も多い。
  2. 2010年以降、性器クラミジア感染症の患者数は、性感染症の中で淋菌感染症に次いで多い。
  3. 2010年以降、梅毒の患者数が増加しているが、その治療には抗ウイルス薬ラミブジンが有効である。
  4. B型肝炎ウイルスはキャリアとの性行為により感染するため、その予防にはコンドームの使用が有効である。
  5. HIV感染症及び梅毒は、いずれも5類感染症の中で全数把握が必要な感染症である。

 

 

 

 

 

正解.4, 5

 解 説     

選択肢 1 ですが
新規 HIV 感染者の大半は男性です。また、同性間の性的接触が最も多いです。異性間ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
クラミジアが一番多いです。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
梅毒の原因は梅毒トレポネーマです。細菌です。治療はペニシリン系薬剤などが用いられます。抗ウイルス薬は用いられません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4,5 は、正しい記述です。

以上より、正解は 4,5 です。
類題 99-128

コメント