問 題
図に示すグリコーゲン代謝及び解糖系(一部)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 反応①において、グルコース1-リン酸は、グリコーゲンの加水分解により生じる。
- 反応②によるグルコース6-リン酸の生成では、ATPが消費される。
- 反応③では、ADPからATPが産生される。
- 反応④を触媒する酵素は、肝臓に存在するが、骨格筋には存在しない。
- 反応⑤を触媒する酵素の活性は、細胞内に過剰に蓄積したATPにより阻害される。
正解.4, 5
解 説
選択肢 1 ですが
グリコーゲンから G1P の生成は、グリコーゲンホスホリラーゼによるリン酸との反応により生じます。従って、加水分解ではありません。よって、選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
G1P → G6P は、ホスホグルコムターゼにより変換されます。異性化酵素の一種による反応で、ATPは消費されません。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
グルコースから G6P の生成では ATP を用います。つまり、ATP から ADP が産生されます。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4,5 は、正しい記述です。
以上より、正解は 4,5 です。
参考)生化学まとめ グリコーゲンの役割
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