薬剤師国家試験 第103回 問65 過去問解説

 問 題     

重症筋無力症に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. アセチルコリンに対する自己抗体が産生される。
  2. 20代から40代の女性に好発する。
  3. 筋力低下に日内変動がある。
  4. 副腎皮質ステロイド薬による治療が行われる。
  5. 重症例では、呼吸筋麻痺を起こす。

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

選択肢 1 ですが
重症筋無力症とは、アセチルコリン「受容体」等に対する抗体が産生されることにより神経筋伝達系が障害され筋力低下、易疲労性があらわれる難病の一種です。従って「アセチルコリン」に対する自己抗体が産生されるわけではありません。よって、誤っている選択肢は 1 です。

以上より、正解は 1 です。

参考 病態・薬物治療学まとめ 重症筋無力症、筋ジストロフィー、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群の概説

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