薬剤師国家試験 第103回 問28 過去問解説

 問 題     

アドレナリンβ2受容体刺激薬の薬理作用はどれか。1つ選べ。

  1. 心拍数低下
  2. 瞳孔散大筋収縮
  3. 膀胱括約筋(内尿道括約筋)収縮
  4. 気管支平滑筋弛緩
  5. グリコーゲン分解抑制

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

β2 受容体刺激薬といえば、サルブタモールなどの喘息薬の成分が代表例です。そこから気管支平滑筋弛緩と考えるとよいです。よって、正解は 4 です。

ちなみに、心拍数低下といえばβ 遮断薬などがあげられます。瞳孔散大筋収縮といえば、α1 受容体刺激薬です。膀胱括約筋には α1 受容体が多く発現しています。尿道が狭くなると、尿が出にくくなります。排尿困難に対してはα1 遮断薬が用いられます。グリコーゲン分解抑制といえば、β 遮断薬です。

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