102回薬剤師国家試験 問118解説

 問 題     

免疫系における胸腺の役割に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. T細胞の前駆細胞は骨髄で作られた後、胸腺に移動して分化・成熟する。
  2. 胸腺において、T細胞抗原受容体の遺伝子の再構成が起こる。
  3. 胸腺は、成人において造血が行われる主要な器官である。
  4. 胸腺は、二次リンパ器官の一つである。
  5. B細胞は主として胸腺で産生され、リンパ節で分化・成熟する。

 

 

 

 

 

正解.1, 2

 解 説     

選択肢 1,2 は、正しい記述です。

選択肢 3 ですが
造血が行われるのは、骨髄です。胸腺ではありません。

選択肢 4 ですが
胸腺は、一次リンパ器官です。一次リンパ器官とは免疫細胞が分化する場所のことです。一方、二次リンパ器官とは免疫反応の場のことです。代表例としては、脾臓やリンパ節があります。

選択肢 5 ですが
B が bone の略です。B 細胞は骨髄で生成され、骨髄で成熟します。

以上より、正解は 1,2 です。

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