薬剤師国家試験 第102回 問28 過去問解説

 問 題     

シルデナフィルと硝酸薬の併用により増加し、血圧降下の主因となる物質はどれか。1つ選べ。

  1. サイクリックAMP
  2. サイクリックGMP
  3. 一酸化窒素 (NO)
  4. イノシトール三リン酸 (IP3)
  5. ジアシルグリセロール

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

シルデナフィルは、ホスホジエステラーゼ(PDE)5 を阻害し、cGMP の分解を抑制することで勃起障害、及び肺動脈性高血圧症に用いられる薬です。

また、硝酸薬は NO 遊離により、血管拡張を引き起こします。もう少し、詳しくメカニズムを説明すると、NO は血管平滑筋のグアニル酸シクラーゼを活性化します。その結果 GTP からの cGMP 生成が促進されます。この結果、血管拡張が引き起こされます。

以上より、正解は 2 です。
類題 97-158

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