薬剤師国家試験 第101回 問341 過去問解説

 問 題     

8歳男児。ぜん息でかかりつけ医に以下の処方を出してもらっている。

しかし、発作が頻発し症状が重篤化したため救急車で病院に搬送された。かかりつけ医が処方した薬のアドヒアランスを確認したところ、しっかり服用できていた。

発作時の薬物療法として、適切でないのはどれか。1つ選べ。

  1. アミノフィリンの点滴
  2. ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウムの点滴
  3. クロモグリク酸ナトリウムの吸入
  4. プロカテロール塩酸塩水和物の吸入
  5. サルブタモール硫酸塩の吸入

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

喘息の発作時は、β 刺激薬、ステロイド、テオフィリンなどが用いられます。選択肢 1,2,4,5 は適切であると考えられます。

選択肢 3 の
クロモグリク酸ナトリウム(インタール)は、ケミカルメディエーター遊離抑制薬であり、既に起こっている喘息発作に対しては効果のない薬剤です。そのため、発作時の薬物療法としては不適切です。

以上より、正解は 3 です。

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