薬剤師国家試験 第101回 問176 過去問解説

 問 題     

1価の弱酸性化合物(pKa=6.1)の水に対する溶解度は、pH1のとき0.1μg/mLであった。この化合物の溶解度が1mg/mLとなるpHはいくらか。最も近い値を1つ選べ。ただし、イオン形は完全に水に溶解するものとする。

  1. 2
  2. 5
  3. 7
  4. 10
  5. 12

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

類題 99-174 解説にもあるように「総溶解度は、溶解度を s とおくと、s ×(1+10pH-pKa」と表すことができます。pH = 1 では、ほぼ s 溶けます。s ≒ 0.1 μg/mL ということです。

これが、1mg/mL になるということは、1mg = 1000 μg なので、総溶解度が、10000倍になるということです。10000 = 104 なので、pH – pKa = 4 であれば、ほぼ10000 倍です。pKa = 6.1 なので、条件を満たす pH は 10.1 です。

以上より、正解は 4 です。

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