薬剤師国家試験 第101回 問116 過去問解説

 問 題     

下図は真核細胞における二本鎖DNAの複製過程を模式的に表したものである。二方向に複製が進行する際に、不連続なDNA鎖(岡崎フラグメント)の形成を介して複製されている部分の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. アとイ
  2. アとウ
  3. イとウ
  4. イとエ
  5. ウとエ

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

岡崎フラグメントの形成を介して複製されるのは、DNA 複製が 「3′ → 5’」に進行する部分です。複製開始点から見て

アは、鋳型(外側のDNA)が 5′ → 3′ です。DNA 複製は 3′ → 5′ に進行します。
イは、鋳型(外側のDNA)が 3′ → 5′ です。DNA 複製は 5′ → 3′ に進行します。
ウは、鋳型(外側のDNA)が 5′ → 3′ です。DNA 複製は 3′ → 5′ に進行します。
エは、鋳型(外側のDNA)が 3′ → 5′ です。DNA 複製は 5′ → 3′ に進行します。

従って、岡崎フラグメントの形成を介して複製されるのは、アとウです。

以上より、正解は 2 です。

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