薬剤師国家試験 第101回 問48 過去問解説

 問 題     

陽イオン性界面活性剤に分類されるのはどれか。1つ選べ。

  1. デオキシコール酸ナトリウム
  2. ベンゼトニウム塩化物
  3. ホスファチジルコリン(レシチン)
  4. ラウリル硫酸ナトリウム
  5. ラウロマクロゴール

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

界面活性剤は、イオン性と非イオン性に大きく分類されます。イオン性界面活性剤は更に
陽イオン性、陰イオン性、両性 に分類されます。それぞれの代表例は以下のとおりです。

・陽イオン性・・・ベンザルコニウム塩化物 など。
※名前が、~塩化物 であれば構造が 「?-Cl 」 なので、水に溶けた時「?+」になるだろう と考えれば陽イオン性であると推測できます。

・陰イオン性・・・ラウリル硫酸ナトリウム など。
※名前が、~ナトリウム であれば構造が「?-Na」 なので、水に溶けた時「?-」になるだろう と考えれば陰イオン性であると推測できます。

・両性・・・レシチン

・非イオン性・・・ラウロマクロゴール、Span、Tween など。
※ イオン性を覚えておいてあまりにも似ていない名前は非イオン性 と考えると、ほぼ大丈夫です。

以上をふまえると
選択肢 1,4 は、陰イオン性界面活性剤です。

選択肢 2 は
陽イオン性界面活性剤です。

選択肢 3 は
両性界面活性剤です。

選択肢 5 は
非イオン性界面活性剤です。

以上より、正解は 2 です。
類題 99-175
参考 代表的な界面活性剤の種類と性質

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