薬剤師国家試験 第100回 問234-235 過去問解説

 問 題     

60歳女性。以前より糖尿病と診断され、食事や運動に気をつかい、服薬コンプライアンスも良好であったが、最近、労作時に息切れがあり、体重も増加して悩んでいた。

女性から「最近靴が履きにくくなった」との訴えもあり、薬剤師が女性のふくらはぎを軽く押してみたところ、押した所が元に戻らなかった。

問234

女性が服用中の以下の薬剤のうち、上記の原因として最も可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

  1. ピオグリタゾン塩酸塩錠
  2. トルブタミド錠
  3. 八味地黄丸
  4. メコバラミン錠
  5. エパルレスタット錠

問235

下図は、我が国における糖尿病、悪性新生物、脳血管疾患、心疾患及び高血圧症の総患者数の年次推移を表したものである。糖尿病に該当するのはどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

正解.
問234:1
問235:2

 解 説     

問234

「糖尿病治療薬服用中」、「女性」、「足のむくみ(浮腫)」 ということで、ピオグリタゾンが疑われます。

以上より、問234 の正解は 1 です。

ちなみに、選択肢の薬剤は全て糖尿病の患者に用いられることのあるものです。

問235

糖尿病、悪性新生物、脳血管疾患、心疾患及び高血圧症の中では、生活習慣病である、高血圧、糖尿病が患者数が多いと考えられます。その中でも高血圧が圧倒的1位だろうと考えると、糖尿病が図の中で2番めに多いと考えられます。

以上より、問 235 の正解は 2 です。

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