薬剤師国家試験 第100回 問210-211 過去問解説

 問 題     

74歳女性。大腸がんを原発とし転移性肺がんとなった。病棟薬剤師1名が常駐する緩和ケア病棟に入院となり、下記の薬剤が処方された。

問210

服用3日後、この患者は亡くなり、病棟から上記の薬剤が担当薬剤師に返却となった。担当薬剤師の麻薬の廃棄への対応として適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 返却された麻薬は、麻薬帳簿または廃棄簿に返却数を記載した。
  2. 担当薬剤師は返却された麻薬を回収が困難な方法で、1人で廃棄した。
  3. 調剤済みの麻薬であったので、廃棄後、廃棄届を提出しなかった。
  4. 廃棄後、麻薬帳簿または廃棄簿に廃棄したことを記載した。

問211

モルヒネの構造をもとに開発された鎮痛薬はどれか。2つ選べ。

この問題は、正答となる選択肢が一つしかないため「解なし」となった問題です。

 

 

 

 

 

正解.
問210:1, 4
問211:解なし

 解 説     

問210

選択肢 1 は、正しい記述です。

選択肢 2,3 ですが
返却された麻薬は、管理薬剤師が他の職員の立会いの下に廃棄し、廃棄後30日以内に「調剤済麻薬 廃棄届」を保健所に提出します。従って1人で廃棄しては、いけません。また、調剤済みで返却された場合であっても廃棄届 の提出が必要です。よって、選択肢 2,3 は誤りです。

選択肢 4 は、正しい記述です。

以上より、正解は 1,4 です。

問211

解なしのため、解説もなし。

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