問 題
体内動態が線形1-コンパートメントモデルに従う薬物において、全身クリアランスと分布容積がともに2倍に上昇すると、消失半減期はどうなるか。1つ選べ。
- 4倍になる。
- 2倍になる。
- 変化しない。
- 1/2倍になる。
- 1/4倍になる。
正解.3
解 説
『CL = ke × Vd
・CL・・・全身クリアランス
・ke ・・・排出速度定数
・Vd ・・・分布容積』という関係より、CL、Vd が共に 2 倍になると ke が変化しない、ということがわかります。
そして、半減期を T1/2 と表して『T1/2 = ln2/ke』 と表されるのですが、ke が変化していないのであれば T1/2 も変化しません。
以上より、正解は 3 です。
cf ちなみに、ln2 は、国家試験においては 0.7 と近似して、全く問題ありません。計算問題などは、ぜひ 0.7 で計算することをおすすめします。
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