公務員試験 H30年 国家専門職(食品衛生監視員) No.5公衆衛生学Ⅱ(1)解説

 問 題     

結核に関する次の記述の Ⓐ~Ⓙ に当てはまるものを語群から選び出し,それぞれの番号を記せ。

「結核は, Ⓐ の一種である結核菌によって引き起こされる感染症である。Ⓐの仲間には,ほかに,ハンセン病の原因となるⒷ がある。結核は, Ⓒ と同様に,飛沫核感染することが知られている。また結核は,「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)」においては,患者に医療機関への入院を勧告できるⒹ に分類されている。

我が国では,平成12(2000)年以降,新規の結核患者数はⒺ する傾向にあるが,罹患率には地域差があり, Ⓕ で高い傾向がある。また,全年齢で罹患が見られるが,特にⒼ での罹患率が高い。

予防対策として, 1 歳未満の乳児を対象としたⒽ の定期接種が行われている。近年, Ⓘ の出現が問題となっており,医療従事者が対面で患者の服薬を確認し,完全に治癒するまでを支援するⒿ といった対策の推進が重要となっている。」

<語群>
①高齢者,②若齢者,③芽胞菌,④抗酸菌,⑤都市部,⑥山間部,⑦多剤耐性結核菌,⑧アフリカ型結核菌,⑨減少,⑩増加,⑪ツベルクリン,⑫BCG,⑬DPT,⑭DOTS,⑮淋菌,⑯らい菌,⑰麻疹や水痘,⑱風疹や流行性耳下腺炎,⑲二類感染症,⑳三類感染症

 

 

 

 

 

 解 説     

結核は「抗酸菌」の一種である結核菌により引き起こされます。ハンセン病の原因は「らい菌」です。結核は「麻しんや水痘」と同様に、飛沫核感染します。結核は 「二類」感染症に分類されています。

試験時点において、新規結核患者数は「増加」傾向にあり、「都市部」、「高齢者」が目立っています。予防対策としては 「BCG」 定期接種が行われています。BCG はウシ型結核菌を弱めた生ワクチンです。近年問題となっているのは「多剤耐性」菌です。中途半端な服薬は耐性菌の出現、増加につながるため、対面での服薬確認を行う DOTS(Directly Observed Treatment Short Course)という戦略が推進されています。

以上より
A 抗酸菌 ④
B らい菌 ⑯
C 麻疹や水痘 ⑰
D 二類感染症 ⑲
E 増加 ⑩
F 都市部 ⑤
G 高齢者 ①
H BCG ⑫
I 多剤耐性結核菌 ⑦
J DOTS ⑭ です。

類題)H28No5ⅢH26No5Ⅱ(2)

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