公務員試験 H30年 国家専門職(食品衛生監視員) No.5公衆衛生学Ⅰ(2)解説

 問 題     

感染症に関する記述 ①~⑤ について,妥当なものには ○ を,妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① インフルエンザウイルスはA,B 及びC 型に分類されるが,このうち世界的な大流行(パンデミック)を起こし得るのはA 型である。

② 急性灰白髄炎(ポリオ)は,一部の途上国を除き発生が見られなくなったことから,我が国ではワクチンの定期接種が廃止されている。

③ デング熱の原因ウイルスを媒介する蚊は我が国には生息しないため,国内でデング熱の流行が生じることはない。

④ 日本紅斑熱は,マダニによって媒介されるリケッチア感染症の一種で,我が国では特に太平洋側の温暖な地域での発生が多い。

⑤ 尖圭コンジローマは,ヒトパピローマウイルスによる性感染症で,特定の型のウイルスに感染した場合,子宮頸がんの発症リスクが高まる。

 

 

 

 

 

 解 説     

記述 ① は妥当な記述と考えられます。
インフルエンザウイルスは A~C型に分類されます。C型 はヒトに感染しません。また、B型,C型 は、亜型が1つであるため、パンデミックを引き起こし得るのは A 型であると考えられます。

記述 ② ですが
試験時点において、ポリオに対して、注射による不活化ワクチンの定期接種が行われています。

記述 ③ ですが
デング熱の原因ウイルスを媒介する蚊はヒトスジシマカなどです。2014 年に多数の感染者が報告されました。

記述 ④、⑤ は、妥当な記述です。

以上より、①◯、②☓、③☓、④◯、⑤◯ です。

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