公務員試験 H30年 国家専門職(教養) No.32解説

 問 題     

次の ㋐~㋓ の物質量 〔mol〕 の大小関係を示したものとして最も妥当なのはどれか。ただし,原子量はH = 1.0,C = 12.0,O = 16.0 とし,アボガドロ定数は6.02 × 1023/mol とする。

㋐ 3.01 × 1024 個の水素分子
㋑ 標準状態( 0 ℃,1.013 × 105 Pa)で 44.8 L の酸素分子
㋒ 27.0 g の水分子
㋓ 2.0 mol のアセチレン(C2H2)を完全燃焼させたときに生成する二酸化炭素分子

1.㋐ > ㋑ > ㋓ > ㋒
2.㋐ > ㋓ > ㋑ > ㋒
3.㋑ > ㋓ > ㋒ > ㋐
4.㋓ > ㋑ > ㋒ > ㋐
5.㋓ > ㋒ > ㋐ > ㋑

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

物質量が 1mol あると、原子や分子の個数は 6.02 × 1023 個です。質量は、分子量 g です。水なら 1mol で 18g といった具合です。 気体、標準状態であれば、体積が 22.4 L です。

㋐ですが 3.01 × 1023 個ということは「5 mol」です。
㋑ですが 44.8L なので「2 mol」です。
㋒ですが 水(H2O)27.0g なので「1.5 mol」です。
ここまでで、正解は 1 or 2 です。

㋓ですが、まずアセチレンの完全燃焼を考えます。C2H2 + 5/2 O2 → 2CO2 + H2O です。すると アセチレンが 2mol あれば、CO2 は「4mol」生成するとわかります。

㋐>㋓>㋑>㋒となります。

以上より、正解は 2 です。

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