公務員試験 H30年 国家専門職(教養) No.27解説

 問 題     

表は、平成26、27、28 年産の「水稲」、「小麦」及び「そば」について、全国及び地域別の作付面積と収穫量を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。

1.平成26 年産と平成28 年産の各作物の地域別の収穫量をそれぞれ比較すると、減少率が最も大きいのは、A地域の「そば」である。
2.平成26、27、28 年産のいずれにおいても、A地域は、「水稲」の作付面積100 ha 当たりの収穫量が全国のそれを上回っている。
3.平成26、27、28 年産のいずれにおいても、A、B、Cの三つの地域のうち、「小麦」の作付面積100 ha 当たりの収穫量が最も多いのは、B地域である。
4.平成27、28 年産の「小麦」の収穫量をみると、全国の収穫量に占めるC地域の収穫量の割合は、いずれの年も前年より減少している。
5.平成26、27、28 年産のいずれにおいても、C地域は、「そば」の作付面積100 ha 当たりの収穫量が40 t を上回っている。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが、H26 A そば 「7130」→H28 A そば 「6080」と読み取れます。減少率がこれより大きいものがあれば誤りです。やけに数が小さいから目立つのではないかと思うのですが B そば に注目します。

「72」 → 「53」 となっており 割合としては 7200 → 5300 と同じ減少率なので、A 地域よりも減少率が低いと判断できるのではないでしょうか。よって、選択肢 1 は誤りです。  

選択肢 2 は確実にいえます。
それぞれの年の全国とA地域の水稲に注目して確認すると、確かに常にA地域の方が上です。

選択肢 3 ですが、H26 B と H26 C に注目すれば、B は 1680 ha で、5350 t です。大体 1ha あたり 3.2 ぐらいです。一方 C は 33000 ha で 117700 t です。 1ha あたり 3.5 ぐらい行っています。 1ha あたりが多ければ 100ha あたりも多いとわかります。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、H27 → H28 に注目すると 全国の収穫量が 1004000 → 790800 と 20% 以上減少しています。C地域の収穫量は 96700 → 90700 と、10% も減少していません。そうすると、全体に占める C の割合は増加しているはずです。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、例えば H26 年を見ると C そば は 面積 2650 ha で、収穫量 1070 t です。「100ha あたり 40t」 なら、26.5 倍して 1260 t 穫れます。 100ha あたり 40t を「下回って」います。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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