過去問 H30年 国家一般職(高卒 基礎)No.32解説

 問 題     

次のことわざ又は慣用句とその意味の組合せのうち最も妥当なのはどれか。

1.足が付く………………………行動にしっかりした落ち着きがあること。
2.情けは人のためならず………人に情けをかけるとその人のためにならないこと。
3.絵に描いたよう………………空想的なものは実際の役には立たないこと。
4.虻蜂取らず……………………危険にはなるべく近づかないほうがよいこと。
5.流れに棹さす…………………時流にうまく乗り,目的に向かって順調に進むこと。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
足が付く は、犯人の身元や逃亡者の行方がわかる、犯罪事実が明らかになる といった意味です。「行動にしっかりした落ち着きがある」という意味は、足が地に付く です。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
情けは人のためならず は、人への情けが巡り巡って、やがてよい報いが自分に帰ってくる という意味です。「人に情けをかけるとその人のためにならないこと」ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
絵に描いたよう は、美しく素晴らしい様子、典型的な事柄・状態 といった意味です。「空想的なものは実際の役には立たないこと」という意味は、絵に書いた餅 と思われます。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
虻蜂取らず は、二つのものを同時に取ろうとして両方とも得られないこと、欲を出しすぎると失敗する といった意味です。「危険にはなるべく近づかないほうがよいこと」という意味は「君子危うきに近寄らず」と考えられます。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。
流れに棹さす についての記述です。

以上より、正解は 5 です。

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