過去問 H30年 国家一般職(高卒 基礎)No.30解説

 問 題     

サハラ砂漠以南のアフリカに関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.焼畑の利用周期の短縮によって,中南アフリカの砂漠化が進んでいる。このため,広範囲にわたる食糧不足が生じており,人口が減少している。

2.地域別にみると,熱帯雨林地域ではイモ類やバナナの栽培,サバナ地域では牛,ヤギなどの放牧,乾燥地域では長期保存が可能な米(陸稲)や豆類の栽培が主である。

3.ギニア湾沿岸地域では,金,銀などの採掘がかつて盛んであったが,近年,資源の枯渇に直面している。一方,東部アフリカでは,大規模な油田が開発されている。

4.最も国内総生産(GDP)が大きいのは南アフリカ共和国であるが,鉱産資源への依存からの脱却が困難な状況にあり,第三次産業の割合は低いままである。

5.東部アフリカの高原地帯ではコーヒー,茶など,ギニア湾沿岸地域ではカカオなどの作物が栽培され,輸出による外貨獲得の手段となっている。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
砂漠化の原因は大きく2つに分類できます。温暖化などの気候的要因と、過伐採などの人為的要因です。「焼畑の利用周期の短縮によって」という、人為的要因のごく一部のみによる理由ではないと考えられます。また、サブサハラアフリカの人口は増加しています。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
乾燥地域で米 という組み合わせに違和感を覚えるのではないでしょうか。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
ギニア湾岸のナイジェリアなどで油田開発が行われています。ギニア湾岸はアフリカの西部です。「東部アフリカでは、大規模な油田が開発されている」わけではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
本試験時点で GDP 1 位は、人口約 2 億のナイジェリアです。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。
東部アフリカの高原地帯に関する記述です。

以上より、正解は 5 です。

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