公務員試験 H30年 国家一般職(教養) No.26解説

 問 題     

表は,旅行や行楽を行った人の割合(行動者率)を調査した結果を示したものである。これから確実にいえるのはどれか。

なお,行動者率とは,過去1 年間に該当する種類の活動を行った者が調査対象者に占める割合をいう。

1.平成18 年の調査結果についてみると,女性の行動者率は,「旅行( 1 泊2 日以上)」に含まれるいずれの活動においても男性を上回っている。

2.平成18 年の調査結果についてみると,「国内旅行」と「海外旅行」の両方を行った者が,同年の調査対象者全体に占める割合は,10 % 以上である。

3.平成23 年の調査結果についてみると,「旅行( 1 泊2 日以上)」を行ったが,「行楽(日帰り)」は行わなかった男性が,同年の調査対象の男性に占める割合は, 5 % 未満である。

4.平成28 年の調査結果についてみると,「行楽(日帰り)」を行った男性は,「行楽(日帰り)」を行った女性よりも多い。

5.平成28 年の調査結果についてみると,「国内旅行」を行った者のうち,「観光旅行」と「帰省・訪問などの旅行」の両方を行った者の割合は,25 % 以上である。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが、H18 年に注目すると、海外旅行において男性の方が上回っています。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、H18 年のの1泊2日旅行の全体が 63.7% で、そのうち 62.2% が国内旅行に行っていることから、1.5% は海外のみかもしれません。すると、「国内旅行、海外旅行 両方行った者」は 8.6% となりえます。全体の 10% を越えているかはわかりません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、旅行にも行楽にも行っている男性は、それぞれの男性の行動者率を足すと 58.5 + 54.8 = 113.3 なので、 最低 13.3% はいると考えられます。例えばこの最低パターンの場合、旅行にのみ行ったのは 45.3% と考えられます。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、H28年においては、男性 56.3%,女性 62.1% で、全体を見ると 59.3% と、真ん中よりも女性寄りになっています。つまり、「女性」の方が多かったと考えられます。よって、選択肢 4 は誤りです。

以上より、1~4誤りなので正解は 5 です。

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