公務員試験 H30年 国家一般職(教養) No.14解説

 問 題     

A~Fの 6 人は、図書館でそれぞれ 1 冊の本を読んだ。AとDは同時に本を読み始め、その 10 分後にBとEが同時に本を読み始め、さらに、その 10 分後にCとFが同時に本を読み始めた。

次のことが分かっているとき、A~Fがそれぞれ本を読み始めてから読み終わるまでに要した時間について確実にいえるのはどれか。

ただし、 6 人とも、本を読み始めてから読み終わるまで、本を読むことを中断することはなかったものとする。

○ AとEが本を読み始めてから読み終わるまでに要した時間は、同じであった。
○ Bが本を読み始めてから読み終わるまでに要した時間は、Eのそれよりも4 分短かった。
○ Cは、Bよりも先に本を読み終わり、Aよりも後に本を読み終わった。
○ Dは、Bが本を読み終わって1 分後に本を読み終わった。
○ Eは、Fが本を読み終わって4 分後に本を読み終わった。

1.Aは、 6 人の中で3 番目に短かった。
2.Bは、 6 人の中で2 番目に短かった。
3.Cは、 6 人の中で最も短かった。
4.Dは、 6 人の中で4 番目に短かった。
5.Fは、 6 人の中で3 番目に短かった。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

A 及び D が同時に読み始めた時間を勝手に設定します。一例として 19:00 とします。すると、B,E が読み始めたのは 19:10 です。C,F が読み始めたのは 19:20分です。箇条書きの条件を、条件1,条件2、、、と名付けます。

条件をざっと見ると B,E が3回出ています。そこで B の読書に要した時間を x 分とします。すると、条件 2 より、E の読書に要した時間は x + 4 分です。さらに、条件 1 より、A が読書に要した時間は E と同じなので x + 4 分です。

また、条件4から、D は B よりも 11 分読書に要した時間が長いとわかります。 x + 11 分です。条件5から、F は E よりも 14 分読書に要した時間が短いとわかります。 x – 10 分です。ここまでをまとめると、以下のようになります。

すると、A の読み終えた時刻「19:(x+4)分」と表すことができます。B は「19:(10+x)分」です。そして、条件 3 より、C については A よりも後だから「19:(x+5) 分」よりは遅く、B より先なので「19:(x+9)分」よりは速く読み終えています。そのため、読書に要した時間は「 x -15 ~ x – 11 分」とわかります。

D~F の読み終えた時間も含めて、以上をまとめると、表のようになります。

これをふまえ、各選択肢を検討します。

選択肢 1 ですが、A の読書に要した時間は 4,5 番目に短い です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、B の読書に要した時間は 3 番目に短い です。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は確実です。

選択肢 4 ですが、D は 6 番目に短いです。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、F は 2 番目に短いです。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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