問 題
平成 28 年 3 月に改訂された「学校評価ガイドライン」の内容に関する記述A〜Dのうち,妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
A.学校評価の目的は,学校の裁量が拡大し,自主性・自律性が高まる一方で,学校は自らの教育を見直す契機を得にくいなど学校内の職員によるチェックを通した教育の適正化機能が弱いことから,学校運営の透明性を確保し,社会に開かれた学校を目指すことであると規定されている。
B.学校評価のうち自己評価は,校長のリーダーシップの下で,当該学校の全教職員が参加し,設定した目標や具体的計画等に照らして,その達成状況や達成に向けた取組の適切さ等について評価を行うものである。
C.学校評価のうち学校関係者評価は,人格が高潔であって,教育に関する見識を有し,かつ,学校運営の改善向上に熱意を有する保護者や地域住民等により構成された評価委員会が,その学校の教育活動の観察や教職員との意見交換等を通じて評価するものであり,自己評価に代えて,この評価を実施することができると規定されている。
D.学校評価のうち第三者評価は,学校運営に関する外部の専門家を中心とした評価者により,自己評価や学校関係者評価の実施状況も踏まえつつ,教育活動その他の学校運営の状況について,専門的視点から評価を行うものである。
1.A,B
2.A,D
3.B,C
4.B,D
5.C,D
解 説
記述 A ですが
組織的・継続的な改善を図ること、適切に説明責任を果たし、関係者と連携協力による学校づくりを進めること、教育の質を保証し、その向上を図ることが学校評価の目的です。「社会に開かれた学校を目指すこと」が目的という記述は、ガイドラインの内容として妥当ではないと考えられます。
記述 B は妥当です。
記述 C ですが
学校関係者評価は、保護者等の学校関係者による評価です。「人格が高潔であって」「教育に関する見識を有し」といった条件は不要です。記述 C は誤りです。
記述 D は妥当です。
第三者評価についての記述です。
以上より、正解は 4 です。
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