公務員試験 H30年 国家一般職(行政) No.14解説

 問 題     

次のア〜カの記述のうち,憲法上,内閣の権限又は事務とされているもののみを全て挙げているのはどれか。

ア.最高裁判所の長たる裁判官を任命すること。
イ.下級裁判所の裁判官を任命すること。
ウ.法律を誠実に執行し,国務を総理すること。
エ.国会の臨時会の召集を決定すること。
オ.参議院の緊急集会を求めること。
カ.国務大臣の訴追について同意すること。

1.ア,エ,カ
2.イ,ウ,オ
3.ア,イ,エ,オ
4.ア,ウ,オ,カ
5.イ,ウ,エ,オ

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

記述 ア ですが
最高裁長官の任命は、天皇の国事行為の1つです。内閣の権限又は事務とされてはいません。これにより、正解は 2 or 5 です。また、イ、ウ、オ は 内閣の権限又は事務とわかります。

記述 エ は妥当です。
国会の臨時会の召集は、内閣が決定します。憲法第 53 条です。

記述 カ ですが
国務大臣の訴追についての同意は「内閣総理大臣」の権限です。憲法第 75 条です。

以上より、正解は 5 です。

コメント