公務員試験 H29年 国家一般職(化学) No.27解説

 問 題     

アセチレンの振動スペクトルに関する、次の記述の下線部㋐,㋑,㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

・図Ⅰのような C-C 三重結合の伸縮振動は㋐赤外不活性である。
・図ⅡのようなC-H 結合の非対称な伸縮振動は㋑ラマン不活性である。
・ 波長435.83 nm の励起光をアセチレンに照射すると,波長476.85 nmのストークス線が観測された。このラマン効果に対応する振動は3284 cm-1 に現れる。

1.㋐,㋑
2.㋐,㋑,㋒
3.㋐,㋒
4.㋑
5.㋒

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

図Ⅰの振動は、対称伸縮です。双極子モーメントが変化しないため、赤外不活性です。㋐は妥当な記述です。

図Ⅱの振動は、非対称な伸縮振動です。分極率が変化しないため、ラマン不活性です。㋑は妥当な記述です。

アセチレンにおいて、3300cm-1 付近といえば、IR で CーH 伸縮をとらえたものです。つまり、赤外活性に対応しており、ラマン効果に対応する振動というわけではありません。㋒は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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