公務員試験 H29年 国家一般職(教養) No.35解説

 問 題     

19 世紀のアジア諸国に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.中国では,イギリスが支配するインドに中国産の茶を輸出し,インド産のアヘンを輸入する密貿易が盛んとなり,アヘン問題で対立したイギリスと清との間にアヘン戦争が勃発した。清は,兵力に勝るイギリスに敗北し,香港島とマカオを割譲させられた。

2.インドでは,イギリスが,ムガル帝国の皇帝を廃し,東インド会社を解散して,インドの直接統治に乗り出した。その後,ヴィクトリア女王がインド皇帝に即位して,イギリス領インド帝国が成立した。

3.朝鮮は,長らく清とオランダの2 国だけしか外交関係を持っていなかったが,欧米諸国は朝鮮に対し開国を迫るようになった。中でも,ロシアは,江華島事件を起こして朝鮮との間に不平等条約を締結し,朝鮮を開国させた。

4.東南アジアでは,植民地支配を強めるイギリスとフランスとの対立が激しくなり,両国はベトナムの宗主権をめぐって軍事衝突を繰り返した。その結果,フランスはベトナムを保護国とし,隣国のタイを編入して,フランス領インドシナ連邦を成立させた。

5.西アジアでは,オスマン帝国がロシア国内のイスラム教徒の保護を理由にロシアと開戦し,クリミア戦争が勃発した。イギリスとフランスは,ロシアの南下を阻止するため,オスマン帝国を支援したが,同帝国はロシアに敗北し,クリミア半島はロシア領となった。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説     

選択肢 1 ですが、1840年アヘン戦争→1842 年 南京条約で、香港割譲です。マカオは違います。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は、妥当な記述です。

選択肢 3 ですが、1875 年の江華島事件は「日本ー朝鮮」間の武力衝突事件です。ロシアがおこした事件ではありません。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが、ベトナムの宗主権争いは、清ーフランス間です。イギリスとフランスではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが、1853 年のクリミア戦争は、ロシアがギリシア正教徒保護権を要求し開始したものです。イスラム教徒の保護ではありません。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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