公務員試験 H29年 法務省専門職員 No.40解説

 問 題     

次のア,イ,ウは,「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」(平成23 年1 月31 日,中央教育審議会答申)で示されているキャリア教育に関する記述であるが,A,B,Cに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

ア.キャリア教育とは,一人一人の社会的・職業的自立に向け,必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して,キャリア発達を促す教育である。キャリア教育は特定の活動や指導方法に限定されるものではなく,様々なA を通して実践されるものであり,一人一人の発達や社会人・職業人としての自立を促す視点から,学校教育を構成していくための理念と方向性を示すものである。

イ.キャリア教育は,幼児期の教育から高等教育に至るまで体系的に進めることが必要であり,その中心として,基礎的・汎用的能力を確実に育成していくことが求められる。基礎的・汎用的能力の具体的内容は,「人間関係形成・社会形成能力」,「自己理解・自己管理能力」,「B 」,「キャリアプランニング能力」の四つの能力に整理される。

ウ. C におけるキャリア教育では,社会における自らの役割や将来の生き方・働き方等を考えさせ,目標を立てて計画的に取り組む態度を育成し,進路の選択・決定に導くことが重要である。そのため,各教科や総合的な学習の時間などにおける活動を体系的に位置付けることにより,能力や態度の効果的な育成を図ることが必要である。

  A B C
1.教育活動 課題対応能力  中学校
2.教育活動 課題対応能力  高等学校
3.教育活動 批判的思考能力 中学校
4.職場体験 課題対応能力  高等学校
5.職場体験 批判的思考能力 高等学校

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説     

A ですが
キャリア教育は・・・様々な A を通して実践されるもの とあります。「教育活動」が適切です。職場体験を通じてとなると、それ以外がキャリア教育ではないということになってしまいます。正解は 1 ~ 3 です。

B ですが
基礎的・汎用的能力として「課題対応能力」と考えられます。確かに批判的思考能力も重要な能力ですが、キャリア教育の中心として確実に育成していくことが求められる能力、という文脈からより適切です。

C ですが
「総合的な学習の時間などにおける・・・」という部分に注目すれば「中学校」です。

以上より、正解は 1 です。

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