公務員試験 H29年 法務省専門職員 No.39解説

 問 題     

米国や英国で導入された学校形態に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.チャータースクールとは,理科や芸術など特定の領域に重点を置いた教育課程や独特の教授方法を用いた教育を行う公立学校である。一般に教育水準は高く,英才児や優秀な教員を引き付けることから,公的なエリート養成機関の役割を果たしている。

2.コミュニティスクールとは,教室の壁を取り払い,児童生徒の出入りを自由に行う形態の学校である。従来の学校教育の主流であった1 人のクラス担任が指導に当たるという形態から脱却し,学習の個別化を目指す。

3.オルタナティブスクールとは,一般の公立学校においては,通常,対応することが困難なニーズを持った児童生徒を受け入れることを目的として設けられた学校である。一般の公立学校に比べると,教員やカウンセラー1 人当たりに対する生徒数が少ない。

4.オープンスクールとは,自宅を拠点として学習することに加えて,自宅以外でも図書館や特定の教科に関し学校でパートタイム授業を行う学習形態である。米国においては,全ての州がこの学習形態を認めており,その内容や方法は全州で統一されている。

5.マグネットスクールとは,米国において,親や教員,地域団体などが,州や学区の認可を受け設置されている学校である。州や学区などと交わす契約に基づいて運営されるため,一般の公立学校とは異なる方針の教育も可能であるが,運営状況や教育成果を定期的に評価され,教育成果を上げなければ認可を取り消されることになる。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

選択肢 1 ですが
記述は「マグネットスクール」についてです。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
記述は「オープンスクール」についてです。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当です。
オルタナティブスクールについての記述です。オルタナティブとは「もう一つの、代替的な」といった意味です。

選択肢 4 ですが
オルタナティブスクールの一つの形式である「ホームスクール」についての記述と考えられます。

選択肢 5 ですが
記述は「チャータースクール」についての記述です。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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