公務員試験 H29年 法務省専門職員 No.19解説

 問 題     

次は,多変量解析の手法をまとめた表であるが,A〜Dに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説     

数量化は、質的変数を含んだ場合における、多変量解析の拡張版と考えるとよいです。その中で、数量化「Ⅲ類」や「Ⅳ類」は、外的基準なしの場合の解析手法です。「外的基準」とは、ある変数が他の変数で予測することが可能な場合に、予測(説明)される変数のことです・

A は外的基準ありなので、数量化「Ⅱ類」が入ります。これにより、C は数量化「Ⅲ類」とわかります。

B は外的基準ありで、従属変数、独立変数が共に量的なので「重回帰分析」が入ります。クラスター分析は、外的基準なしで主に用いられる手法です。

D ですが
因子分析は、数多くの変数を少数の潜在変数(因子)にまとめる分析手法です。外的基準がない場合の解析手法です。ちなみに、重回帰分析が「目的変数1つ、説明変数が複数」の場合の解析手法なのですが、正準相関分析は「目的変数複数、説明変数複数」の場合の解析手法です。

以上より、正解は 4 です。

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