公務員試験 H29年 法務省専門職員 No.1解説

 問 題     

次の図は,実際には全てのバイクは同じ色であるが,背景色の明暗の違いにより異なる色であるように知覚される錯視の例である。この錯視と同じく明暗の錯視として最も妥当なのはどれか。

1.ポッゲンドルフ錯視
2.ルビンの盃
3.ヘリング錯視
4.ポンゾ錯視
5.マッハの帯

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが
ポッゲンドルフ錯視は、斜めの線が障害物に遮蔽されたときに、線がずれているように見えるという錯視です。水平線・垂直線と斜線の関係についての錯視です。ヴント錯視なども直線と斜線に関する錯視です。明暗の錯視ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
ルビンの盃は、背景に黒地を用いた白地の図形で、向き合った2人の顔にも大型の壷(盃)にも見えるという特徴を有する多義図形の一種です。明暗の錯視ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
ヘリング錯視は、平行線が斜線の影響を受けて歪んで見える錯視です。明暗の錯視ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
ポンゾ錯視は、二つの交わる線分の中に同じ長さの平行線を入れると、交点に近い方が長く見えるという錯視です。明暗の錯視ではありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。
マッハの帯は、明暗の錯視です。

以上より、正解は 5 です。

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