公務員試験 H29年 国家一般職(行政) No.9解説

 問 題     

我が国の行政改革に関する次の記述のうち,妥当なのはどれか。

1.第一次臨時行政調査会は,昭和37 年に設置された行政改革に関する調査会であり,土光敏夫会長の下,財界の主導により,昭和39 年に郵政民営化や特殊法人の整理・縮小を主題とする行政改革に関する意見を取りまとめた。

2.第二次臨時行政調査会は,昭和56 年に設置され,「小さな政府」を旗印に,日本国有鉄道,日本電信電話公社,アルコール専売事業のいわゆる三公社の民営化と大幅な増税等を提言し,二度の石油危機以降の財政危機を建て直そうとした。

3.橋本龍太郎首相の主導により開始された金融システム改革は,フリー,フェア,グローバルを三原則とし,証券会社の業務の多角化,銀行・証券・保険の業態間の相互参入の促進,取引ルールの透明化等に取り組み,日本版金融ビッグバンと呼ばれている。

4.行政改革会議は,平成8 年に設置され,小渕恵三首相自らが会長を務め,内閣府と内閣人事局の創設,政策評価制度と情報公開制度の導入等を決定し,その成果として中央省庁等改革基本法が制定された。

5.いわゆる小泉構造改革は,小泉純一郎内閣時代の経済・行政改革の総称で,「官から民へ」,「国から地方へ」をスローガンに,道路公団の民営化,独立行政法人制度の創設,組織の大括り化による省庁再編等を行った。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

選択肢 1 ですが
「郵政民営化」や「特殊法人の整備・縮小」は、小泉構造改革の話題です。第一次臨時行政調査会では、行政手続法制定や内閣府の設置といった、後の行政改革に関する基本的な提案が含まれていました。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
第二次臨時行政調査会では、鈴木善幸内閣が掲げた「増税なき財政再建」を達成すべく、行財政改革についての審議を行いました。「大幅な増税等を提言」ではありません。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 は妥当です。
日本版金融ビッグバンについての記述です。

選択肢 4 ですが
行政改革会議会長は、当時の首相である橋本龍太郎が務めました。「小渕恵三」ではありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
「独立行政法人」は、橋本龍太郎内閣の行政改革の一貫として創設されました。小泉構造改革ではありません。選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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