問 題
我が国の河川施設配置に関する次の記述の㋐~㋓に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
・ 流下能力増大のため、堤防位置を移動し流下断面幅を増大させることを、( ㋐ )という。
・ 流下能力増大のため、屈曲した河道を短絡させる水路を、( ㋑ )という。
・ 洪水の一部又は全部を元の河道から分岐し、直接海や他の河川等に流下させる水路を、( ㋒ )という。
・ ある特定の地域を洪水から防御するため、その地域の周囲をとり囲む堤防を、( ㋓ )という。
㋐ ㋑ ㋒ ㋓
1.引堤 捷水路 放水路 霞堤
2.引堤 捷水路 放水路 輪中堤
3.引堤 放水路 捷水路 締切堤
4.堤防かさ上げ 放水路 捷水路 霞堤
5.堤防かさ上げ 捷水路 放水路 輪中堤
正解 (2)
解 説
㋓の輪中堤が基礎知識であり、かつ、文章から判断しやすいと思われます。
㋓が正しい記述なので、正解は 2 or 5 です。
これで㋒が放水路、㋑が捷水路(しょうすいろ)とわかります。
ちなみに、捷水路、放水路は記述の通りですが、より簡単に表現すると
- 捷水路:河の蛇行部をまっすぐにした水路
- 放水路:水を海へダイレクトへ流す水路
共通点は、どちらも水をうまく流すために作られた人工の水路である点です。
違いは、水の流し先が 河 or 海です。
㋐ですが、堤防の嵩上げをしても「流下能力」すなわち、いっぱい水が来た時にさぱ~っと流す能力は変わらないと考えられます。
よって「引堤」が正解です。
ちなみに、「堤防の位置を変える」というのは「川の幅が拡大するように陸地側へ引きこむ」ということです。すると川幅が広くなることで流下能力が高くなります。
以上より、正解は 2 です。
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