公務員試験 H29年 国家一般職(土木) No.30解説

 問 題     

密に詰まった砂試料を、圧密非排水条件下で三軸圧縮試験を実施した際の過剰間隙水圧に関する記述のうち、最も妥当なのはどれか。

1.初期には負の過剰間隙水圧が発生するものの、その後に正の過剰間隙水圧に変化する。

2.初期には負の過剰間隙水圧が発生するものの、その後に過剰間隙水圧はゼロになる。

3.初期には正の過剰間隙水圧が発生するものの、その後に負の過剰間隙水圧に変化する。

4.初期には正の過剰間隙水圧が発生するものの、その後に過剰間隙水圧はゼロになる。

5.終始、過剰間隙水圧は発生しない。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

非排水、つまり水がさっと出ていく所はないので、初期には正の過剰間隙水圧が生じます。

しばらくして、圧密後のせん断ではすでに密な地盤のせん断変形であるため、正のダイレンタンシー(体積膨張)が生じます。

すると、正のダイレンタンシーに対して広がらないようにしようとする、負の過剰間隙水圧が生じると考えられます。

以上より、初期に正、後に負と考えられます。

正解は 3 です。

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