公務員試験 H29年 国家一般職(土木) No.11解説

 問 題     

均質で同じ密度の材料でできた体積 V の球A、体積 2V の球B、体積 3V の立方体Cを水中に沈め静かに放したところ、球A、球B、立方体Cは水面に向かって浮かび上がった。

このとき、球A、球B、立方体Cの水中での加速度の大きさaA、aB、aの大小関係として最も妥当なのはどれか。

ただし、球 A、球 B、立方体 C には浮力と重力のみが作用するものとする。

1.aA > aB > aC

2.aA  =   aB > aC

3.aA  =   aB  =   aC

4.aA  =   aB < aC

5.aA < aB < aC

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

F=ma なのでa = F/m です。

それぞれの物体にかかる力について、まず重力、浮力を考えます。

A,B,C それぞれの重力は材料の密度をρ とおけば、

  • F重力A = ρVg
  • F重力B = ρ(2V)g
  • F重力C = ρ(3V)g です。

浮力は「F浮力液体Vg」 なので、

  • F浮力A = ρ液体Vg
  • F浮力B = ρ液体(2V)g
  • F浮力C = ρ液体(3V)g

それぞれにかかる力は重力ー浮力なので

  • Vg(ρーρ液体)
  • 2Vg(ρーρ液体)
  • 3Vg(ρーρ液体)

となります。

加速度を考えるためにそれぞれを質量、すなわちρV、ρ(2V)、ρ(3V) で割るので、加速度はどれも g(ρーρ液体)/ρ となります。つまり同じ加速度(!)です。

正解は 3 です。

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