問 題
均質で同じ密度の材料でできた体積 V の球A、体積 2V の球B、体積 3V の立方体Cを水中に沈め静かに放したところ、球A、球B、立方体Cは水面に向かって浮かび上がった。
このとき、球A、球B、立方体Cの水中での加速度の大きさaA、aB、aC の大小関係として最も妥当なのはどれか。
ただし、球 A、球 B、立方体 C には浮力と重力のみが作用するものとする。
1.aA > aB > aC
2.aA = aB > aC
3.aA = aB = aC
4.aA = aB < aC
5.aA < aB < aC
正解 (3)
解 説
F=ma なのでa = F/m です。
それぞれの物体にかかる力について、まず重力、浮力を考えます。
A,B,C それぞれの重力は材料の密度をρ とおけば、
- F重力A = ρVg
- F重力B = ρ(2V)g
- F重力C = ρ(3V)g です。
浮力は「F浮力=ρ液体Vg」 なので、
- F浮力A = ρ液体Vg
- F浮力B = ρ液体(2V)g
- F浮力C = ρ液体(3V)g
それぞれにかかる力は重力ー浮力なので
- Vg(ρーρ液体)
- 2Vg(ρーρ液体)
- 3Vg(ρーρ液体)
となります。
加速度を考えるためにそれぞれを質量、すなわちρV、ρ(2V)、ρ(3V) で割るので、加速度はどれも g(ρーρ液体)/ρ となります。つまり同じ加速度(!)です。
正解は 3 です。
コメント