公務員試験 H28年 国家専門職(食品衛生監視員) No.3微生物学Ⅰ(3)解説

 問 題     

病原微生物の特徴に関する記述 ①~⑤ について、妥当なものには ○ を、妥当でないものには × をそれぞれ記せ。

① 腸管出血性大腸菌は、マイトトキシンを産生し、その毒性は加熱により失われる。

② 腸炎ビブリオは、グラム陰性の無芽胞桿菌であり、 1 本の鞭毛を有している。

③ リステリア・モノサイトゲネスは、グラム陰性の芽胞形成短桿菌であり、鞭毛を有している。

④ ボツリヌス菌は、耐熱性の芽胞を形成し、増殖に伴い神経性の菌体外毒素を産生する。

⑤ サルモネラは、グラム陰性桿菌で腸内細菌科に属し、その血清型は約500 種類に分類される。

 

 

 

 

 

 解 説     

①ですが
腸管出血性大腸菌が産生するのは「ベロ毒素」です。マイトトキシンではありません。よって、①は妥当ではありません。

②は、妥当な記述です。

③ですが
リステリアはグラム陽性です。よって、③は妥当ではありません。

④は、妥当な記述です。

⑤ですが
サルモネラの血清型は数千以上に分類されます。500 種類よりももっといっぱい分類されるため、妥当ではありません。

以上より、①☓、②◯、③☓、④◯、⑤☓ です。

類題 H24No3Ⅱ(1)

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