公務員試験 H28年 国家専門職(食品衛生監視員) No.2食品化学Ⅱ(1)解説

 問 題     

脂質の種類と構造に関する次の記述の Ⓐ~Ⓙ に当てはまるものを語群から選び出し、それぞれの番号を記せ。

「脂質は様々な化合物を含み、エーテル、 Ⓐ 、アセトン、ヘキサンなどの Ⓑ に溶ける成分の総称である。脂質はⒸ 、 Ⓓ などに分類され、 Ⓒ は、主として脂肪酸とアルコール類とのエステルであり、トリアシルグリセロールやⒺ などがある。Ⓓ は脂肪酸とアルコール類とのエステルの一部がリン酸基、アミノ基などに置換されたものである。

脂肪酸は脂質の構成成分であり、鎖状炭化水素の末端にⒻ を有する化合物で、炭化水素鎖中に二重結合をもつ Ⓖ  と二重結合をもたない Ⓗ に分類される。食用油脂を構成する脂肪酸の炭素数は、ほとんどが16 から20 で、 Ⓗ のうち、炭素数が16のものを Ⓘ 、炭素数が18 のものを Ⓙ と呼ぶ。」

<語群>①アセチル基、②カルボキシ基、③複合脂質、④リン脂質、⑤単純脂質、⑥ステロールエステル、⑦ギ酸、⑧クロロホルム、⑨ペプチド結合、⑩エステル結合、⑪飽和脂肪酸、⑫不飽和脂肪酸、⑬カプロン酸、⑭ステアリン酸、⑮パントテン酸、⑯パルミチン酸、⑰有機溶媒、⑱無機溶媒

 

 

 

 

 

 解 説     

脂質とは、水に溶けず、エーテル、クロロホルムなどの有機溶媒に溶ける成分の総称です。

脂質は単純脂質複合脂質などに分類されます。単純脂質は、グリセリン(C3H5(OH)3)+脂肪酸(RーCOOH) のエステルという構造をした脂質です。代表例はトリアシルグリセロールです。ステロールエステルも単純脂質です。複合脂質は、単純脂質の一部がリン酸基や、アミノ基などに置換されたものです。

脂肪酸は、二重結合を含まない飽和脂肪酸と、二重結合を含む不飽和脂肪酸に大きく分類されます。飽和脂肪酸の代表例としては、C16,0 パルミチン酸、C18,0 ステアリン酸などがあります。ちなみにですが、語群の中にある「カプロン酸」は、C6,0の飽和脂肪酸です。※C の右下付き数字は、炭素数、二重結合数を示します。

以上をふまえると
A クロロホルム ⑧
B 有機溶媒 ⑰
C 単純脂質 ⑤
D 複合脂質 ③
E ステロールエステル ⑥
F カルボキシ基 ②
G 不飽和脂肪酸 ⑫
H 飽和脂肪酸 ⑪
I パルミチン酸 ⑯
J ステアリン酸 ⑭ です。

類題 H25No2Ⅰ(2)

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