公務員試験 H25年 国家専門職(食品衛生監視員) No.2食品化学Ⅰ(2)解説

 問 題     

⑵ 脂肪酸の名称とその分類の組合せとして妥当なものには○を、妥当でないものには☓をそれぞれ記せ。

名称 分類
① エライジン酸 一価不飽和脂肪酸
② オレイン酸 多価不飽和脂肪酸
③ ステアリン酸 飽和脂肪酸
④ ドコサヘキサエン酸 多価不飽和脂肪酸
⑤ ラウリン酸 飽和脂肪酸

 

 

 

 

 

 解 説     

脂肪酸とは、ある程度長い炭化水素部分を有する、1価のカルボン酸です。炭素数の区切りは諸説あるのですが、一例としては、炭素数 2-4 個のものを短鎖脂肪酸(低級脂肪酸)、5-12 個のものを中鎖脂肪酸、12個以上のものを長鎖脂肪酸(高級脂肪酸)と呼びます。

飽和脂肪酸とは、炭化水素部分に、二重結合がない脂肪酸のことです。二重結合の個数が一個以上の場合、多価不飽和脂肪酸と呼ばれます。

代表的な脂肪酸について、名前と種類について覚えていることが、基礎知識として求められます。ラウリン酸、ステアリン酸は、それぞれ C12,C18 の飽和脂肪酸です。ちなみに、C14,C16 がそれぞれ、ミリスチン酸、パルミチン酸です。

オレイン酸、エライジン酸は、それぞれ C18,1 で cis-trans 異性体の関係にある 一価不飽和脂肪酸です。炭素の下付き数字の1つ目は炭素数、2つ目は不飽和結合の数です。

ドコサヘキサエン酸は、C22,6 の多価不飽和脂肪酸です。

以上より、①◯、②☓、③◯、④◯、⑤◯です。

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