公務員試験 H28年 国家専門職(食品衛生監視員) No.1分析化学Ⅱ(3)解説

 問 題     

高速液体クロマトグラフィーに用いられる、検出器に関する次の記述の Ⓐ~Ⓕ に当てはまるものを語群から選び出し、それぞれの番号を記せ。なお、同じ語句を複数回選択してもよい。

「示差屈折率検出器は、試料とⒶ の屈折率の差を検出するものであり、屈折率差があれば、ほとんどの化合物に対して感度を有し、温度変化の影響をⒷ 。

紫外・Ⓒ 吸光検出器は、紫外光又はⒸ 光を吸収する物質を高感度に検出し、温度変化の影響をⒹ 。

Ⓔ 検出器は、イオン性化合物を選択的、かつ、高感度に検出し、温度変化の影響をⒻ 。」

<語群>①固定相、②移動相、③赤外、④可視、⑤電気化学、⑥電気伝導度、⑦受けやすい、⑧受けにくい

 

 

 

 

 

 解 説     

示差屈折率検出器とは、溶媒と比較した被分析物の屈折率を測定する検出器です。温度は大きな影響を与えます。

C は語群をふまえれば、明らかに「可視」が入ります。紫外・可視吸光検出器では、温度変化の影響はそれほど受けないものと考えられます。

E は、語群をふまえると、電気伝導度が入ります。温度によって電気伝導度は変わるため、温度変化の影響は受けやすい検出器の一つといえます。

以上より
A 移動相 ②
B 受けやすい ⑦
C 可視 ④
D 受けにくい ⑧
E 電気伝導度 ⑥
F 受けやすい ⑦ です。

コメント