公務員試験 H28年 国家専門職(教養) No.40解説

 問 題     

国際連合に関する記述として最も妥当なのはどれか。

1.安全保障理事会は,常任理事国5 か国と,総会で選挙される任期5 年の非常任理事国15 か国で構成されている。その議決は,多数決で行われるが,全ての事項に関し,常任理事国に拒否権が認められている。

2.総会は,全ての加盟国の代表で組織され,国連憲章の範囲内にある全ての問題を討議する。その議決は,国際連盟と同様,多数決で行われており,各国は国連分担金の拠出額に応じた票数の投票権を持つ。

3.国際連合の主要機関として,総会,安全保障理事会,信託統治理事会などがある。このうち,信託統治理事会は,紛争地域の住民が独立を達成できるように支援することを目的とした機関であり,2015 年の時点でも南スーダンでその活動が続いている。

4.国際連合は,「戦争」のみでなく,国際連合の決定によらない加盟国間の武力の行使も禁止している。また,制裁措置については国際連盟と同様であり,経済制裁だけでなく軍事制裁も予定し,その決定は全加盟国を拘束する。

5.国際連合の平和維持活動(PKO)として,停戦等の監視に当たる監視団の活動や平和維持軍(PKF)の活動があるが,平和維持軍は,国連憲章第7 章が軍事的強制措置のための軍隊として想定している国連軍とは異なる。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

選択肢 1 ですが、非常任理事国の任期は 2 年、10 カ国です。よって、選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが、総会は、各国 1 票の表決権を有します。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが、信託統治理事会は、未独立の信託統治地域が独立達成を支援することが目的です。1994 年までに任務完了したとして、活動を停止済です。

選択肢 4 ですが、国際連盟の反省を活かし、けいざいだけでなく、軍事制裁も予定しました。国際連盟と「同様」ではありません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は、妥当な記述です。

以上より、正解は 5 です。

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