公務員試験 H28年 国家一般職(農学) No.28解説

 問 題     

次は,昆虫の特徴に関する記述であるが,A~Eに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「昆虫の体は,頭部,胸部,腹部に区分される。頭部には目や触覚などを備えており,感覚をつかさどる部分ということができる。目は,一般に, 1 対のA と3 個のB があり,A は主に物体の形や色を識別し, B は主に光を感受する役割を持つ。

また,昆虫の内部形態では,多くの分泌器官や分泌腺がみられ,機能上,外分泌器官と内分泌器官に分けられる。外分泌器官は,フェロモンやアレロケミカルを放出するものが多くみられる。

特に,アリやミツバチなどの社会性昆虫では,多くの種類のC により集団の調節がなされている。内分泌器官は,幼虫の発育,脱皮や変態に関与するホルモンなどの分泌器官である。脱皮や変態には,アラタ体から分泌されるD や, E から分泌される脱皮ホルモンが深く関与している。」

/ABCDE
1.複眼単眼フェロモン休眠ホルモンマルピーギ管
2.複眼単眼アレロケミカル幼若ホルモンマルピーギ管
3.複眼単眼フェロモン幼若ホルモン前胸腺
4.単眼複眼アレロケミカル休眠ホルモン前胸腺
5.単眼複眼フェロモン休眠ホルモン前胸腺

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

昆虫の目は、1対の「複眼」です。1~3が正解です。

C はフェロモンです。ちなみにアレロケミカルとは「異種個体間に作用する生化学的信号物質」です。脱皮や変態に関わる、アラタ体から分泌されるのは「幼若ホルモン」です。

以上より、正解は 3 です。

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