公務員試験 H28年 国家一般職(農学) No.24解説

 問 題     

次は,トウモロコシの三点交雑に関する記述であるが,A~Eに当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「Beadle は,トウモロコシのv,gl,va の三つの遺伝子について,シス型のヘテロ個体(F1)に劣性ホモの個体を交雑するA を行い,表のような結果を得た。なお,これらの遺伝子は同一染色体上にあり,それぞれ,一方の対立遺伝子が他方の対立遺伝子に対し,完全優性であるものとする。

この結果から,v-gl 間の組換え価はB %,gl – va 間はC %,v – va 間はD % となり,遺伝子の並びはv – gl  – va に決定できる。また,これらの値を用いて,図のようなE を書くことができる。」

/ABCDE
1.三系交雑18.313.628.9物理地図
2.三系交雑37.230.469.6連鎖地図
3.検定交雑37.230.469.6物理地図
4.検定交雑37.230.469.6連鎖地図
5.検定交雑18.313.628.9連鎖地図

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説     

A は検定交雑です。そして、検定交雑では、組み換え価は 50% を超えないので、正解は 5 です。

ちなみに、B の 18.3 % は、v-gl 間の連鎖の組み換え価なので、自然なら「v,gl 共に +」か、「v,gl 共に v,gl」のはずなので、「+,gl になっている 2行目(62)と 6行目(7)」及び「v,+ になっている 4行目(4)と8行目(60)」全体(726)に対する割合です。すなわち 133/726 です。

同様に C は表の 3,4,6,7 行目に注目して 99/726 です。

D は 表の 2,3,7,8 行目に注目して 210/726 です。

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