公務員試験 H28年 国家一般職(農学) No.14解説

 問 題     

農林水産省が平成25 年12 月に公表した「新品種・新技術の開発・保護・普及の方針」に関する記述A~Dのうち,妥当なもののみを挙げているのはどれか。

A.「強み」のある農畜産物及び産地創出のためには,新たな品種や技術への転換を進めるとともに,産地で生産者の栽培技術の標準化や品質管理の徹底を図り,品質や信頼を保持し,ブランド管理を進めることが必要であるとされている。

B.新たに育成した品種は,特許法における育成者権と,更新することにより長期間保護が可能な商標法における著作権を組み合わせ,長期的にブランド力を保護するなど,戦略的に知的財産権を活用した保護の推進が必要であるとされている。

C.主食用米の消費量は,国民の食生活の変化などを背景に増えている。特に,外食・中食向けの消費割合は増加傾向にあり,平成21 年における主食用米の消費量の2 分の1 以上を占めている。外食・中食用米は,家庭用米より高品質なものが求められるとされている。

D.国産大豆の収量は年次変動が大きく,生産の安定化が最大の課題となっている。有望な新品種が開発されてきたが,品種の切替えには,その評価に時間とプロセスが必要なため,既存品種をベースに,欠点をピンポイントで改変した品種も開発されている。

1.A,B
2.A,C
3.A,D
4.B,C
5.B,D

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説     

C が明らかに誤りです。
主食用米の消費量は「近年、一貫して減少傾向」です。

また、A,D がすごく当たり障りのないことを述べていて、妥当と考えられます。

ちなみに、記述 B ですが、「育成者権」は「育苗法」により定められています。特許法ではありません。

以上より、妥当な記述は A,D です。正解は 3 です。

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